2013年5月25日
金曜日の夜に出立。大厳寺高原の駐車場に着いたのは23時。広い駐車場に我の車一台のみで落ち着いて眠れず夜が明けた。さてどっちから来たのか?暫し十字路で右往左往。未舗装路がそれと分かり北上し車止めから舗装路を30分程度歩き目的地の天水山入山路に到着したのが五時半過ぎ。先着の車二台あり。通行止め無視のマナーの悪い奴らだ。林道から直ぐにブナ林の核心部に入る。残雪の中に新緑を飾った山毛欅が整然と迎えてくれた。自分の目で生の美林を捉えた感動の瞬間だ。
朝早いが既に森の中には明るい光が差し込んでいる。難しい撮影条件だが数歩進めば構図が変化し写欲をそそる。ハイライト部を極少化しシャッターを切る。
谷に一人の写真家が張り付いてその場を離れない。避けるように反対側の尾根沿いを登りながらバシャバシャと撮りまくる。
GWの美人林と違い入山者は少なく雪面の荒れも無く清浄さが心地良い。徐々に光の強さが増し構図が限られる。高度が上がり斜度が増した。
程なく尾根道に到達。暫し悩んだが天水山にチャレンジすることにした。直ぐにトレイルが出て来た。雪解けは進んでトレイル脇にはイワウチワが可憐に咲く。薄ピンクで清楚な花である。
ギフチョウもお目見え
頂上までのルートは日当たりが良く雪解けが進んでおり明瞭だ。山頂の植生にも変化が見られない。太いブナが緑の葉を天に広げている。尾根ルートを西に向かうと直下に心地良いブナ谷が出現。
いい光景だが光が入り過ぎで雰囲気に欠ける。
時折り垣間見える新潟方面の里山と周辺の緑の山並みが美しい。
天水尾根から北方の山並
三方岳に取り掛かる鞍部当たりまで行ったのだろうか。林道への下降路は見つからず来た道を引き返すことにした。帰路では光の加減が変化して朝とは違うブナの森が味わえた。
ブナ新緑の光芒と芽鱗を散りばめた雪床が見事に融合、お気に入りの一枚。
さて今宵は野沢温泉で寛ぐか!